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 今や時の場所パキスタン、正式には「パキスタン・イスラム共和国」と呼ばれ国民のほとんどがムスリム(イスラム教徒)が占めるお国で御座います。さて、今回はこのイスラム国家の事についてお話しをしましょう。
 最近ではアメリカとアフガニスタンによる戦争の為かムスリムへの印象が悪くなっている御時世ですがそもそもムスリムは日本人に結構友好的であり、ここパキスタンでも一部の旅行者ずれをしている店などを除けば大変すばらしい国であると私は思う。なによりイスラム教では巡礼者(旅行者)には出来るだけ施しをしろと言う教えがある為、多くの方々からやさしく受け入れられた事を思い出す。なにより無宗教派が多い日本に比べ時間になればメッカ(イスラム教聖地)に向かい祈りを始めるその姿には何か心をうたれるもがあります。

 さて、そんな信仰深いお国柄のパキスタンですが故に抱えた問題がある様です。今回はそんな問題に直面してしまった管理人のお話しをしましょう。

 その時パキスタンを訪れたのは2000年の夏の終わり頃ですかね。インドから陸路で国境を越えた管理人氏を待っていたのはラホールでの体にまとわりつくような暑さと何も言わずに団扇を扇いできて「プリーズ マネー」の押し売りだった。多少となりでもインドで鍛えられた図太い神経はこの程度ではびくともしないのだが暑さから逃げて来たのにココはより一層暑く感じた。
 逃げる様にラホールを後にした管理人氏は首都イスラマバードの隣の街ラワールピンディーへ向かった。期待を裏切りここも暑かったがラホールよりはマシだった。同時に管理人氏は日本を出て初めて旅行中に体調を壊して寝込む事になった。結局一週間ほどはベットの上で唸る毎日だった。この時に管理人氏を心配してくれたゲストハウス(宿の事)の従業員が今回のお話しの主人公です。

 彼の名前はスッカリ忘れてしまったが、今でも鮮明に覚えている濃すぎるヒゲづらの顔が印象的な人だった。病気で寝込んでいる管理人氏に「おい、大丈夫か?」「おい、ジュース作ったけど飲むか?」「薬を買ってきてやろうか?」などそれは親切にもてなしてくれた(とりあえず彼の事は分かりやすく「ヒデ」と呼ぶとしよう)。夜になると屋上でローソクを囲んでマリファナを吸っている事や食堂でうろついていたニワトリがある日をさかえに消えたのを除けば何の問題もないゲストハウスだった。





そうあの日が来るまでは・・・・。





 その日は北部パキスタンを一ヶ月ほどかけて周り再度このゲストハウスに戻って来た時だった。前の街で赤痢にかかり体調を崩していたが寝込むほどではなかった。ヒデは管理人氏のチャックインを確認すると手をとって喜んでくれていた。早速部屋に案内されたのだが数日すると室内に取り付けられている扇風機の調子が悪くなったのでヒデにその事を話すと「大丈夫だ。問題無い違う部屋を準備するぞ」と手早く違う部屋を準備してくれた。

「おい、どうする?この部屋は二人用だがひとりで使うか?それともドミトリー(相部屋)として使うか?」

「ドミトリーでかまわないよ。その方が安いからね」

 ヒデは管理人氏を部屋に案内すると仕事に戻って行った。新しい部屋で自分の洗濯物を干し、昼頃になると食堂におりて軽く昼飯を食べていると何人かの日本人も降りてきた。他愛の無い話しをしながら昼を楽しんでいると一人の日本人旅行者が受付で何かもめている様だった。

「えー、部屋ないんですか!?ドミトリーでいいんですけど?」

「ああ、無い」

「こまったな〜あ」

 あれ?おかしいな、俺の部屋のもうひとつのベット空いているのになあ。丁度近くを通ったヒデに管理人氏はその事を告げた。

「問題無い、心配するな。」

 そう言ったヒデの意味がよく分からなかったが「相部屋の価格でひとりで泊まれるから俺はラッキー」だとたいした問題にも考えなかった。







 その日の夜、部屋でパンツ一丁でごろごろしながら雑誌を読んでいるとヒデがヒョッコリ部屋にやって来た。

「どうしたんだいヒデ?」

「いやボイラーの調子が悪いらしいから調べさせてくれ」

「ボイラー??」

「そこのベランダにあるだろ?」

 よく見るとベランダに何やら筒状の機械が設置されていた。

「ああ、構わないぞ」

 そう言うとヒデは管理人氏の部屋を伝ってベランダのボイラーを調べ始めた。管理人氏は気にせず雑誌を読んでいるとヒデが話しかけてきた。

「どうだ、体の調子は良くなったか?」

「ああ、バッチリではないが良くなったぞ」

「どうだ、俺はこう見えてもマッサージが得意なんだやってみないか?」

「え?マッサージ?男のマッサージなんていらねえよ」

「そうか・・・。」

 また、気にせず管理人氏が雑誌を読んでいるとヒデがゆっくり管理人氏が寝ているベットに腰をかけてきた。

「どうした?ヒデ?ボイラーは直ったか?」

「ああ、問題無い」

「そう言えばお前、日本に彼女とか居ないのか?」

「いねーよ。そんなの」

「どうしていないんだ?」

 どうしてってあーた。大きなお世話じゃい

「じゃあどれくらいヤッてないんだ?」

「3年だ」

「あーなんて事だ!お前は神に見放されてるぞ!」

 そんな 神様 俺はいらない・・・。

「俺はいるぞ!すごい美人で違う街に住んでいるが最高だ!」

 そーかい そーかいコイツ俺に彼女の自慢をしたいのか?

「いいか!俺が女の落とし方を教えてやるよ!」






 ここからヒデによる女の口説き方、落とし方講座が始まった。








「いいか!まず女はやさしく手を握るんだ!」

 そうかい、そうかい って俺の手を握ってくるなよ・・・。




「その後、太ももに手を添えて・・・」

 そうかい、そうかい って俺の太もも触るなよ・・・。




「その後、相手に覆い被さって・・・」

 そうかい、そうかい って俺に覆い被さってくるなよ・・・。




「その後、そっと髪をかきあげて・・・」

 そうかい、そうかい って俺の髪をかきあげるなよ・・・。




「その後、彼女の目を見つめるんだ・・・」

 そうかい、そうかい ってなんだその眼差しは?






























 って あれ? やべーくねえ?






















 おい? ヒデ? おめー目がマジだぜ?ギラギラしてるよ!
























 ヒデエエエエエ!!! Σ(゚□゚)」




 慌てて置きあがりヒデをはね除けベットからはいずり出ると一言







 俺は疲れてんだ!




気が動転していたとはいえよく分からん理由だ。

しかし戦況は極めて厳しい、私は異国の地でホモを目の前にしてパンツ一丁・・・。
私の人生の中でもっとも異世界に近い瞬間だった。だが次に出てきた言葉もっと分からんかった・・・。


























 アイ ライク ウーマン!! 

 オンリー ウーマン!!!







 その必死さに残念そうに肩を落として俺の部屋を出ていったヒデが今でも鮮明に蘇る。






 今でもあの時の事を思い出すと背筋に冷たいものが走る。ああ、イスラム国家パキスタン。きっと俺は一生忘れない国のひとつになる事だろう。あの時ほど男を自覚する為に女性に夜の相手をしてほしいと思った事は今までの人生の中でない。


 信仰深く、旅人に優しく、日本人に友好的であり、ホモに襲われかけた国「パキスタン」。僕はこの国を一生忘れないだろう。








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