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出発前の準備について
「おっさんのバイクで世界一周」準備期の出発前までの障害や法律手続きなど、事前準備全般をまとめました。
これからバイクを持ち出して海外旅行をする方、またはそれら経験者談から情報を得たい人などを対象に情報配信しています。
無数にある方法のひとつとしてご利用頂ければ幸いです。
1. なぜバイクで旅行をするのか?
バイクで海外旅行にいく理由について、その機動力と自前の移動手段を持つことによる自由を得るために選択しました。
機動力では自動車ほど整備や車体の運搬などに大掛かりにならず、自転車ほど体力的に難しいことにならないバランスのとれた機動力が魅力です。
自由については、交通機関を使用する際の時間的な制約がなく、またまりたい場所に自身の判断で止まることができます。
バックパッカーにて海外旅行をしたとき、深夜移動や良い景色を素通りする交通機関にとても残念な想いをしました。これら経験から国内旅行にて使用した際に満足いく旅行を支えたバイク(自動二輪車)を今回の旅行のスタイルとして選択しました。
2. 走行予定ルート
走行予定ルートとして出発前に考えたのが上記になります。世界一周の目安として「赤道を通過すること」「走行距離4万キロ」「世界5大陸中、3大陸は走行すること」以上のことを目安として考えました。
名だたる様々な立場の方々が「世界一周」について定義を公開していますが、それらに準じたものではありません。「世界一周」と伝えた方が相手にわかりやすいことが主な理由になります。
予定の旅行期間について、余命を告げられていた父上が存命の間に完了することを目標に1~2年としました。
第1エリア ロシア・北欧 対象国:日本/ロシア/フィンランド/スウェーデン/ノルウェー/デンマーク 約3ヶ月間
出発は2010年5月20日です。同月23日に鳥取県境港から国際船イースタンドリーム号にて出国します。船は韓国経由でロシアのウラジオストウクから上陸します。
上陸後はシベリア鉄道に沿ってロシアを横断します。
シベリア鉄道が9000キロ近くあるらしいのでロシア横断すると10000キロぐらいになるのではないだろうか?と考えてます。実際に走ればその辺りはわかるか!O(≧∇≦)O
ロシアからは北欧に入国します。シュンゲン協定のおかげでハイライトである北欧も滞在できて最大2カ月と思われます。それ以上滞在したらヨーロッパを滞在期間内に抜けれる自信ナス…。
北欧に入国後はフィンランドを北上、ヨーロッパ最北端であり北極圏でもあるノールカップ岬を目指します。走る時期が白夜の季節ということもあり"太陽が沈まない"世界を体験出来そうです。
第2エリア ヨーロッパ・中東 対象国:ドイツ/オランダ/ベルギー/フランス/スペイン/ポルトガル/スイス/イタリア/オーストリア/ハンガリー/ルーマニア/ブルガリア/トルコ/シリア/ヨルダン 約4ヶ月
秋に追われながらユーラシア大陸の最西端「ロカ岬」を目指します。
訂正…目指せるかな?(滝汗)
シュンゲン協定のために、北欧を含めて欧州では90日間しか滞在できません。非常に無理のあるペースです。地図上ではポルトガルやスペインは予定走行ルートから外してます。なんとか出来ないかは考え中です。
しかい、走破することに執着して、その国々が通過するだけになる旅行はおっさん的には好ましくありません。進みながら考えます。
シュンゲン協定国を抜けてしまえばビザなしでも数カ月間滞在可能な国が多くあります。アフリカに向うまえに休息を設けるのも考えてます。
時期が遅くなるとヨーロッパからできる事が困難になり、雪に閉じ込められる可能性もありますね(滝汗)
中東は危険地帯は回避してイスラマーの優しさを満喫してきます。
第3エリア アフリカ 対象国:エジプト/スーダン/エチオピア/ケニア/タンザニア/モザンビーク/南アフリカ共和国 約5ヶ月
北半球が冬の到来をむかえたところで南半球のアフリカへ突撃です。
最南端ケープタウンの喜望峰を目指してひたすら南下します。
変な病気にかかる率、野生動物に襲われる率、などが急上昇してデスフラッグ経ちまくり!?(笑)ケープタウンに早く到着した場合には少し長く滞在して北半球の冬をやり過ごします。
第4エリア 南米」 対象国:アルゼンチン/チリ 約2ヶ月
ボリビア、ペルーはバックパッカーで旅行をしたのですが、その先のパタゴニアまでは行ってないのでこれを機会にアンデス山脈を縦に突っ切る予定です。
3. 仕事について
長期旅行と両立が難しいものとして「仕事」が上がる人は多いと思われます。
長期休暇が取得できる。旅行先からでも仕事が可能である。など仕事と長期旅行の両立が可能な職種の方などを別として、多くの人は世界一周が可能なほど長期休暇をまとめて取得することは困難と想定します。
そうなると必然的に会社は辞めなければ始まりはありません。(>▽<)キャハー!!
帰国後の再就職について、個別性が強いためコレをすれば間違いない。その様な方法は提示できませんが、就職活動を要領よくこなすことが心配な方はもれなく地獄への片道特急チケットを強制入手することになります。社会生活に戻れなくなる可能性もありますのでご注意ください。
不安な方は親や友人に事前相談をして、万が一の救済方法を確立してください。
それでも長期旅行者の多くが収入源を持たずに、勤めていた会社などを退職して挑んでいる方が多いのが現実です。これら環境面での問題について、将来的に解決するために多くの旅行者が意識を持つことが望まれていると考えます。
4. 家族について
世界一周にあたり重要になってくるのが"家族の協力です"。
なにもかもすべてを投げ捨てて挑むならともかく、帰って来た時に暮らす場所がない!自分の所有物はこのバイクだけ!なんて事態になったら大変です。
時には日本の情報を伝えてもらったり、必要なものを日本から送ってもらったりなど大なれ小なれ家族の協力は不可欠と言わざるえません。
また、すでに結婚などをして家庭をもってる男性はすでに家庭の大黒柱なのでせめて老後まで諦めてください。大黒柱が傾いたら家族が路頭に迷いますよ?例え旅行がうまく行っても帰国後の生活はどうするのですが?
おっさんの旅行が"家庭を崩壊に追い込んだ"なんてことになるのはあまりにも後味が悪すぎます。
え?宝くじで1億あたった?(=ω=)・・・。
それなら大丈夫ですよ!!!今こそロストワールド(社会的に)へロケットダイブです!(笑)
"理解"してもらう必要はありませんが"納得"はしてもらう必要があると思います。
5. 年金・税金につい
長期間にわたり海外旅行している間も発生するお国からの様々な支払義務として「年金」「保険」「税金」などが発生します。
「そんなのたいしたことないわ!オホホホホ!」なんて言うブルジュワ級の人ならいざ知らずこの金額もバカにできない!政府からのサービスはパスポートだけしか受けないのに銀行から旅費がどんどん目減りしていくのも納得がいかない・・・。
そんな方には住民票を引っこ抜いてしまうという技があります。
住民票を引っこ抜いてしまうと「年金」「保険」「税金」は発生しなくなります。当然利点ばかりではなくデメリットとして医療費は全額自己負担になり、年金の支払額が将来的に減額されることになりますので自己責任で!
ちなみに管理人氏の予定はこんな感じです。
在職中:厚生年金・保険に加入中
離職時:国民年金・保険に変更
出発時:住民票を引っこ抜く!(=ω=)ここから住所不定無職のロストワールドへ突入・・・。
旅行中:ロスト中
帰国時:住民票を戻す
6. 旅行資金について
どんなにデッカイことを言っても先立つものがなければなんたらってヤツで、無いわけにはいかないのだ。
参考とばかりに色々調べてみるのだが、世界一周の資金を公開している人が結構少ない。
その人の旅行スタイルで大幅に変わるので参考としても難しいのかもしれないが、その中でも有力な説が500万という数字である。バックパッカーだと200万~300万と言われている。
世界情勢にも大きく影響を受ける。
例えば2002年はじめに旅行をした人は1ドルが135円の時期にあたり過去10年ほどで海外旅行が最も高かった時期ともいえる。しかし、現在(2009年8月)は1ドルが94円となる。単純に考えると2002年の旅行より30%ほど安く旅行が出来る計算になるわけだ。
これが数百万単位になると大きな影響を出してしまう。
あくまで単純にだが2002年に世界一周をした人が全ての資金500万円をドルに換えて持ち出したのと、2009年8月現在に350万円をすべてドルに換えて持ち出した旅行者とドルという意味ではまったく同額の旅費と考えることができる。
そう為替の変動による旅費への影響である。
つまりだ資金を貯めることも重要だが、同時に旅行に出発するタイミングも非常に重要になってくる。
「まだ旅費がたまってないからもう1年資金を貯めよう!」っと思っても蓋をあけてみたら1年余分に働いた方が旅費が高くついてしまった!なんてことも考えれるわけだ。
極論ではあるが"1年タダ働きをしてしまった!"なんてことにもなりかねないのでYahooファイナンスなどをこまめにチェックをして世界経済にアンテナを張っておくことをおすすめします。
ちなみに管理人氏の旅費は総額で550万弱ほどになる予定です。
足りなくなったら現地で働いてなんとかしようかと思っているのですが諸事情がありあまりのんびりもしてられないですね・・・。
7. 予防接種について
今まで予防接種ナシ・保険も初海外のタイ以外はナシで海外旅行をしていた管理人氏ですが、流石に今回は各国の地方を走ることになりそうなので予防接種や保険にはいって出発します。
詳しくは 厚生労働省検疫所のWEBサイトに詳しく書いてあるのですがそれを目安に接種した方がよさそうな予防接種は下記の通りになります。
黄 熱 |
必須国あり |
アフリカや南米の熱帯地域に行く人にお勧めのワクチンです。黄熱ワクチンの接種済み証明書を入国時に要求する国や帰国時の乗り換えの時に要求する国もありますので、検疫所で確認して下さい。
黄熱は蚊によって媒介されるウイルス性の感染症で、致死率は5~10%ですが、流行時や免疫をもたない旅行者などでは、60%以上に達するという報告もあります。
ワクチンは1回の接種で10年間有効です。接種済み証明書は接種後10日目から有効になります。 |
ボリオ |
リスクがある場合に |
南アジア、中近東、アフリカへ行く人は追加接種を考えます。ポリオはポリオウイルスによって起こされる急性の麻痺を主徴とする疾患です。外国では小児の定期接種で3回以上接種していますが、日本では2回接種で、感染予防には必ずしも十分ではありません。特に、昭和50年から52年生まれの人はポリオワクチンの効果が低かったことがわかっていますので、海外旅行と関係なく追加接種を受けるように努めて下さい。 |
麻 疹 |
リスクがある場合に |
主に小児期に発症する感染力の強い全身性感染症で、合併症として肺炎、中耳炎などの頻度が多く、また麻疹脳炎や亜急性硬化性全脳炎など重症なものがあります。
麻疹ワクチンを今まで一度も受けたことがなく、かつ麻疹に未罹患の人にワクチン接種をお勧めします。
麻疹ワクチンは生後9か月から接種が可能です。海外へ渡航する場合は、定期予防接種で接種料金が公費でまかなわれない1歳未満であっても、9か月以上であれば接種するようにしましょう。 |
A型肝炎 |
強く推奨 |
途上国に中・長期(1ヶ月以上)滞在する人にお勧めのワクチンです。特に60才以下の人は抗体保有率が低いため、接種を勧めます。日本では16歳未満の人には接種できません(現在申請中)。
A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。
ワクチンは2-4週間隔で2回接種します。6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が持続します。 |
B型肝炎 |
リスクがある場合に |
以前は輸血や医療従事者の注射針による針刺し事故など血液を介した感染が問題とされていましたが、現在ではB型肝炎(活動期)の母親から生まれる新生児期を中心とした持続感染(慢性化)と、思春期以降の性行為(唾液や体液の濃厚接触)を通じた一過性感染の2つが主な原因となっています。
一般に健康な(免疫不全でない)成人の感染では、ほとんどが一過性感染で、急性肝炎の経過をとるものと不顕性感染となるものがあり、いずれも終生免疫を得ます。一過性感染例では劇症化して死亡する例(約2%)を除くと、全例がおおよそ3ヶ月で肝機能が正常化し、完全に治癒して慢性化に移行することはありません。
海外渡航では、渡航先(主に東南アジア)での性行為に注意することで予防が可能なことから、検疫所ではB型肝炎ワクチンの接種は行っていません。必要な場合は近くの医療機関に相談して下さい。 |
狂犬病 |
リスクがある場合に |
狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する怖い病気です。
海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに十分な医療機関にかかれない人にお勧めのワクチンです。
狂犬病は、我が国では患者の発生が過去40年間以上報告されていませんが、アジア、アフリカ、中南米では多数の患者が発生しているため、これらの国への旅行者や長期滞在者は予防接種をしておくことを勧めます。
ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6から12か月後に3回目を接種します。その後の長期にわたる予防のためには、1年から2年に1回の追加接種が望まれます。
3回のワクチン接種後、6か月以内に咬まれた場合には0日、3日の2回の接種が必要です。また、6か月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。 |
破傷風 |
強く推奨 |
冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人にお勧めのワクチンです。
破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年死亡者が報告されています。旅行の有無に関わらず接種が勧められますが、途上国では先進国よりも怪我をしやすく、医療事情が悪かったり、言葉の問題で病院を受診しなかったりすると命に関わることもあるので、是非接種しておいて下さい。
破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。それを過ぎたら、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。 |
ジフテリア |
リスクがある場合に |
ロシア、東ヨーロッパに長期間行く人にお勧めのワクチンです。
ジフテリアワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半くらいまでは免疫がありますので、それまでは接種は不要です。その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。 |
おい?・・・。何回注射うつんだ?!Σ( ̄ロ ̄lll)
1回や2回では終わらず半年後にもう一発とかあるんですが!?どんだけ念入り!!
B型肝炎は性行為をしなければ大丈夫そうなので管理人氏は全然OKぽいですね♪ちょっち泣けてきたぞぉ♪
つまり「黄熱」「A型肝炎」は必須であり、プラスで「ボリオ」「麻疹」「狂犬病」「破傷風」「ジフテリア」の全7種類の予防接種が必要ぽいです。海外にいくまえに注射のうち過ぎで薬中になりそうですよ(=ω=;)
っと思ったのですが、名古屋検疫所(052-661-4131)に電話をして確認をとると丁寧に教えていただけました。
「黄熱」は必須として「A型肝炎」「破傷風」「B型肝炎」「狂犬病」がお勧めとのことでした。
管理人:「あの~B型肝炎はひ、必要なんですか?」(そんな色気のある旅行いままでないのですが・・・)
検疫所(女性):「ええ・・、血液やその色々から・・・感染ですが・・・ケガした箇所から感染などもありますので・・・」
管理人:「そ、そうですか・・」
管理人:「ちなみに狂犬病もいるのですか?」
検疫所:「ええ、狂犬病というと犬からと思われがちですが哺乳類なら猫などもからも感染しますので」
管理人:「なるほど・・」
「黄熱」は愛知県内では 名古屋検疫所または 中部国際空港(セントレア)しか予防接種できないとの事でした。
その他の予防接種は名鉄病院の 予防接種センター(052-551-6126)を進められました。
生年月日などで必要な予防接種が違うので詳しくは各自で確認してくださいな。
ちなみに管理人氏は下記一覧のとおりになりました。価格はまだハッキリしないものもあります。
ワクチン種類 |
接種回数 |
費用 |
破傷風 |
1回 |
4,000円 |
A型肝炎 |
3回 |
22,500円 |
日本脳炎 |
1回 |
4,000円 |
B型肝炎 |
3回 |
15,000円 |
狂犬病 |
3回 |
36,000円 |
黄熱 |
1回 |
8,530円 |
費用合計 |
90,030円 |
わずか半年の間にもうそりゃ~ブスブスっと!狂犬病超いてえよお!!(T□T)
財布にも激しくいてえよお!!ちなみにB型肝炎につきましては医療行為やスキンシップで感染するらしいのですが
担当の先生が管理人氏をみて「うん!うっておいた方がいいな!」ってことでうつことになりました・・・。
そんなに欲求不満か精力絶倫にみえたのか?
8. 国際ナンバー取得について
人間の国際証明書がパスポートならば、バイクの国際証明をするものが国際ナンバーと登録証書(REGISTRATION
CERTIFICATE)、国際ナンバープレートに張り付けるJマークの3点になります。
|
登録証書 |
国際ナンバー |
Jマーク |
取得場所 |
運輪局 |
小松自動車工業
TEL / 03-3474-0211
FAX / 03-3474-0436 |
JAF 愛知支部
事業家 |
取得方法 |
直接出向いて |
専用注文用紙を使って申し込み
(FAXで送ってもらいました |
代金分の切手をJAFに送る |
必要なもの |
・パスポート
・印鑑
・自動車及び250cc以上の二輪車は車検証、125~249ccの二輪車は軽自動車届出済証と自賠責保険支払証、125cc未満の二輪車は原付標識交付証明書と自賠責保険支払証
|
・登録証書のコピー
・専用注文用紙 |
|
費用 |
無料 |
製作費2500円と送料 |
シール代金500円
送料100円 |
9. 自動車カルネ取得について
自動車カルネとは自家用車(バイクも含む)の一時輸入の通関手続きを簡素化する書類です。(各国の経済的事情もあるようですが一般的には…)この書類を準備することで一時輸入された自動車は、その国で登録することなく日本登録のままで海外を走行できます。ただし、定められた期間内に再輸出をしなければなりません。カルネ自体の有効期限は1年間ですが、通常は国ごとの持込可能期間はそれよりも短く3ヶ月から6ヶ月です。
(※エジプトの持込可能期間は1ヶ月で延長はカイロで可能らしいです)
・カルネが利用できる国
2010年3月時点で下記地域になります
※.カルネの情報が非常に流動的です。JAFにて最新情報を確認してください。(赤文字はおっさん使用国)
アフリカ
ウガンダ / エジプト / ガーナ / ガボン / カメルーン
/ ギニアビサウ / ケニア / コートジボワール /
コモロ連合 / コンゴ / ジンバブエ / スワジランド / セネガル / ソマリア /
タンザニア / チャド / 中央アフリカ / トーゴ /
ナミビア / ニジェール / ブルキナファソ / ベナン / ボツワナ
/ マラウイ /
南アフリカ / モーリタニア / リビア / レソト
アジア・中東諸国
アラブ首長国連邦 / イエメン / イラン / インド / インドネシア / オマーン / カタール / クウェート / シリア /
シンガポール / スリランカ / パキスタン / バングラデシュ / マレーシア / ミャンマー / レバノン / ヨルダン
オセアニア
オーストラリア / ニュージーランド / バヌアツ
南北アメリカ
アルゼンチン / ウルグアイ / エクアドル / オランダ領アンティル / カナダ / コスタリカ / コロンビア / ジャマイカ /
スリナム / チリ / トリニダード&トバゴ / パラグアイ / ベネズエラ / ペルー
・申請にかかる費用
カルネ取得には大きくわけて①カルネ発行料金、②クレーム処理預かり金、③担保金の総額が必要になります。
カルネ発行料金
カルネは一ヶ国につき用紙一枚が必要です。必要な枚数に応じてカルネ発行料金は変動します。
枚数 |
JAF会員料金 |
一般料金 |
5枚綴じ |
15,000円 |
21,000円 |
10枚綴じ |
20,000円 |
26,000円 |
25枚綴じ |
25,000円 |
31,000円 |
・クレーム処理預かり金
海外でトラブルに備えて事前にクレーム処理預かり金を預けて、処理に応じてこのお金を使ってクレームを処理してくれます。預かり金はカルネ返却時に返金されます。
※.カルネ申告後発行される クレーム処理預り金の預り証は払い戻しの際に必要になるので大切に保管
・担保金
カルネを使用して自家用車を一時輸入した場合、”必ず同車両をその国から輸出する”ことが必要です。もしなんらかの理由で輸出がされなかった場合には輸入国税関からJAFを通じてカルネ名義人へ関税違約金が課せられます。
そのような事態に備え、車両がその国に輸入された場合にかかる関税額の担保提出が必要です。担保の金額は車両や輸入国によってJAFが査定を行いますが担保方法は①現金寄託、②銀行保証書、③カルネ保険から選べます。なお最後のカルネ保険については3%の掛捨金によって保証されるかたちになります。
ややこしいのでJAF公式の例です。
※.オーストラリアへ四輪車(車体価格100万円)を半年持ち込む場合
往復輸送費 |
300,000円 |
通関業者料金 |
50,000円 |
カルネ発行料金(5枚綴じ、一般料金) |
21,000円 |
クレーム処理預かり金 |
30,000円 |
担保金※.1 |
304,750円 |
現地での許可証代及び保険料 |
20,000円 |
合計金額 |
725,750円 |
※.1 担保金はカルネ保険利用の場合9,140円になります。
・カルネ申告書類・担保保証
カルネ申告書類の一部はJAF所定の用紙になるので事前に入手しておく必要があります。
申告場所によってはその所定の用紙すら発行を渋る場合があるので注意してください。
用意する申込書類一覧
自分で準備する書類 |
登録証のコピー |
1部 |
陸運局で取得 |
カルネ名義人 印鑑証明書 |
1部 |
役所 |
保証人 印鑑証明 |
1部 |
役所 |
スペアパーツリスト |
1部 |
自身で作成
(所定のフォーマットあり) |
パーソナルアイテムズリスト |
1部 |
自身で作成
(所定のフォーマットあり) |
旅行計画書・旅行ルート地図 |
1部 |
自身で作成
(所定のフォーマットあり |
車検証コピー(軽自動車検査証、標識交付証明書) |
1部 |
|
JAF所定用紙に記入する書類 |
カルネ発行申告書 |
1部 |
JAFから送ってもらう |
車両に関する記載 |
1部 |
JAFから送ってもらう |
誓約書 |
1部 |
JAFから送ってもらう |
担保保証(a,b,cのうちいつれかひとつ)
a |
現金担保 |
寄託金(金額はJAFが算出) |
|
b |
カルネ保険 |
自動車一時輸入書類保証保険申込書 |
1部 |
カルネ名義人 印鑑証明 |
1部 |
保証人 印鑑証明 |
1部 |
c |
保険証 |
保証書 |
1部 |
保証機関の代表者の印鑑証明(法務省発行) |
1部 |
・申込先
カルネの取り扱いはJAFでも特定の窓口のみとなってます。最寄りの窓口で詳細は確認してください。
札幌支部(北海道) |
〒062-0051 北海道札幌市豊平区月寒東1条15-5-1 |
TEL:011-857-7155 |
宮城支部(東北) |
〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町3-8-105 |
TEL:022-783-2820 |
東京支部(関東) |
〒105-8562 東京都港区芝2-2-17 |
TEL:03-6833-9100 |
愛知支部(中部) |
〒466-8580 愛知県名古屋市昭和区福江3-7-56 |
TEL:052-872-3686 |
大阪支部(関西) |
〒567-0034 大阪府茨木市穂積2-1-5 |
TEL:072-645-1300 |
広島支部(中国) |
〒733-8610 広島県広島市西区庚午北2-9-3 |
TEL:082-272-9967 |
香川支部(四国) |
〒760-0079 香川県高松市松縄町1083-16 |
TEL:087-867-8411 |
福岡支部(九州・沖縄) |
〒814-8505 福岡県福岡市早良区室見5-12-27 |
TEL:092-841-7731 |
(2011年6月現在、最新情報はJAFでご確認ください)
・管理人氏の場合
実際にジェベル200を持ち出した費用(車両価格は212,400円で試算されました)
カルネ保険料 |
19,080円 |
カルネ発行料金(10枚) |
20,000円 |
クレーム処理預り金 |
30,000円 |
送料(資料宅配代) |
400円 |
合計 |
69,480円 |
|